岡崎フロイデ男声合唱団 公認ブログ

愛知県岡崎市を中心に活動をしている男声合唱団です。

『第九・An die Freude(歓喜の歌)』へのつぶやき(No.6)・・・ “初演”は江戸時代?・・・・・・・・    第11代将軍 徳川家斉の世

 文政7年(1824年)の世は、第11代将軍徳川家斉の治世であった。

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 家斉といえば、「子だくさん」で有名である。
 「大奥」というハーレム的な場所に足しげく通い、妻妾が16人、子供は男子26人、女子27人が誕生したという。精力家だったんですね・・・・・・これも幕府維持のためか??
 

慶應4年(1868年)の明治維新から44年も前である。
 江戸の良き時代、平和な時代で「大御所時代」と呼ばれたが、日本国土周辺に異国船が押し寄せ始めた頃でもあった。
 翌年文政8年(1825年)には、有名な「異国船打払令」を幕府が発し、物騒な時代の序曲でもあった。
さらに、嘉永6年(1853年)には、アメリカ艦隊ペリーが浦和に入港している。吉
田松陰らが活躍したのはこの頃からである。

 日本がまだまだ江戸時代の情緒さを残しながらも、少しずつ変貌を見せ始めた 『1824年 ベートーヴェン「第九」の初演』がなされたのである。

 
日本の歴史を横目で見て、このころの西欧の音楽を比較すると、不思議な感じがする。
バッハ、ヘンデルモーツアルトベートーヴェン・・・・・・その他数え切れないほどの大作曲家が誕生し、素晴らしい音楽を作曲していたのはこの時代であった。
 我々が今聴いている「一様にクラッシックという音楽」は、この時代 つまり江戸時代中・後期にすでに作曲され、人々に愛好されていたのである。

 明治維新が成就した時、江戸城(皇居前)広場で、ベートーヴェン『第九』の演奏があったら素晴らしかっただろうな・・・・・・・・と思った次第である。