岡崎フロイデ男声合唱団 公認ブログ

愛知県岡崎市を中心に活動をしている男声合唱団です。

♬ 椰子の実 (^^♪ : 明治の難しい歌詞! 昭和の僕も分からない??? ましてや現代の子どもらは全く分からないだろう:2022.7.13号

           椰子の実         作詞 島崎藤村  作曲 大中寅二 

1番 名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実ひとつ 

   故郷(ふるさと)の岸を離れて 汝(なれ)はそも 波に幾月

2番 旧(もと)の樹は 生(お)いや茂れる 枝はなお 影をやなせる

   われもまた 渚を枕 ひとり身の浮き寝の旅ぞ

3番 実をとりて 胸にあつれば 新たなり 流離(りゅうり)の憂い 

   海の日の 沈むを見れば 激(たぎ)りおつ 異郷の涙

 

  思いやる 八重の汐々(しおじお) いずれの日にか 国に帰らむ

 

<解説>・・・詩が難しく意味を詳しく知らなかったので、口語解釈した。

この詩は、柳田国男民俗学者)が、明治31年の頃夏一カ月ほど、病後の療養に伊良湖岬に行き、そこで椰子の実の流れよるのを拾いました。その話を島崎藤村がきいて感動し、その話を元に創作したものです。

 

1番 名前も知らない遠い島より 流れ寄ってきたヤシの実が1つ ふるさとの岸を離れて

   おまえはそもそも波に何ヶ月(浮かんでいたのか?)

2番 もとの(実を付けていた)木は生い茂っているのだろうか 枝は今もなお

   影をつくっているのだろうか 私[=詞の作者]もまた渚(の音)を枕に 独り身で

   落ち着いて眠れない旅(のような異郷の地での生活をしている)

3番 実を持って胸に当てれば 新たにあてもなくさまよう不安 海に日が沈むのを見れ 

   ば 激しくあふれ落ちてくる故郷を思う涙

・・・思い出される幾重も重なる波<過去の思い出を波に例えている。 >

   いつかは国に帰ろう

 凡そ45歳より若い人は、教科書に載ってないのだって・・・知らないだって・・・・ジェネレーションギャップだ。・・・・常識的に知っている歌ではないのだ!

※1936年(昭和11年)7月 NHK「国民歌謡」 

最初は 東海林太郎の歌唱だったそうだ・・・つい最近Nラジで聞きました。