『第九・An die Freude(歓喜の歌)』へのつぶやき(No.4)・・・自由を勝ち取り、歓喜に溢れた♪バーンスタイン指揮による感動のコンサート ♬::1890年ベルリンの壁崩壊
前号で1964年東京オリンピックでの「ドイツ統一チーム」の国歌として『第九』が演奏されたことを綴りました。
それから、25年後の1989年、ついにベルリンの壁が崩壊し、念願の国家統一がなされ、東京オリンピックでの「ドイツ統一チーム」の夢が叶えられた歴史的な日がやってきたのでした。半世紀の長い夢の実現でした。
その年のクリスマスの日に、ベルリンの壁崩壊・東西度一の統一を祝うコンサートがベルチンで開かれ、レナード・バーンスタインの指揮で世界中に発信されました。私も記念すべき演奏のCDを持っている。
オーケストラはかってドイツを占領していた四か国のオーケストラが集められた。。
・イギリス: ロンドンフィルハーモニー
・アメリカ: ニューヨークフィルハーモニー
・フランス: パリフィルハーモニー
・旧ソ連: ペテルブルグフィルハーモニー
そして
・地元ドイツ: ドリスデン&バイエルンフィル
さらに四人のソリストは、アメリカ人やドイツ人でした。
特に第四楽章の「フロイデ(歓喜)」という言葉を『フライハイト(自由)』に置き換えて歌っている。
※私は少し疑問に思ってはいたのですが、ベートーヴェンは「大きな悟りの境地がきこえてくる」という人間の心に訴えているのが『第九』であって、世俗的な政治・社会性を反映した『第九』ではない、と・・・・・・
しかし、バーンスタインの『第九』演奏は記念すべきコンサートであったことは確かである。