『第九:An die Freude(歓喜の歌)』へのつぶやき (No.1) ♬いまこの時こそ、『第九』を歌おう♪ : 2020.12.17
“『第九』は不滅である”との想いは、世界万民が抱いている。
ベートーヴェン 生誕250年
第九の目指す世界平和への願いは、消えることがない永遠にわたり築く人類の大樹である。
人類が誕生し生き抜いてきた歴史は、地震・洪水・台風・雷などの天変地異やコレラ・天然痘・流行り風邪・次々に生まれ変わるウイルス・細菌と命の戦いであった。
繰り返し繰り返し戦ってきた人類の歴史の道の上の2020年、世界中がコロナウイルスの脅威にさらされ、生きることへの難しさが表面化している。
人類の悲哀は、心の中に潜んでいるエゴにより、平等であるはずの個々の命の尊さを置き去りにして、己のみが生きる権利があるという過度の自己防衛に走りだし、人類全体が平和と平等のもとに暮らすという権利が脅かされている。
今こそ、高らかに歓喜の歌を世界の人々が歌うときが来たのだ!
Seid umschlungen, Millionen!/抱きあえ、幾百万の人々よ
筆者は、今から50年前に『第九』と出会い、人生の岐路に立った時、生きる方向を指示してくれた命の曲である。
紆余曲折を経て、50数回ステージに立ち真剣に『第九』と向き合ってきた。
今 世情が混乱しているときこそ、『第九』が真に訴えている言葉を理解し、自分が抱き続けている『第九への想い』を綴ってみようと思い立った。
浅学な知識であるひとりの合唱団員(テノール)が綴った文でありますが、笑読していただてれば幸いです。
いうまでもなく『第九』とは、ベートーヴェン(Ludwig Van Beethoven)が作曲した『交響曲第9番 ニ短調 作品125(合唱付き)』である。
毎年師走ともなると、全国各地で『第九演奏会』が開催されるが、今年(2020年)は、コロナ渦であるので、殆どが中止となっている。
演奏会の中止は、ステージで第九を歌おうとしていた幾万のアマチュア合唱団員がどんなにか落胆したであろうか! 誠に残念の限りである。
出来うるならば、是非!BGMとして『第九』のCDなどを聴きながらこの歳時記をお読みいただければ、何か新しい発見があるかも知れない。
・・続く・・