岡崎フロイデ男声合唱団 公認ブログ

愛知県岡崎市を中心に活動をしている男声合唱団です。

さあ!『第九』コンサートの始まりだ!・・・・・期待と緊張のなか オーボエが聞える:2021.9.2号

新型コロナウイルス感染が拡がり、”緊急事態宣言下”である今でこそ、世界の人々が平和に安寧に暮らすことを祈り、「第九交響曲」の意義を深く理解し、演奏の響きを思い描こう!!

僕のパートはテノール1。30年も歌っているのでドイツ語歌詞は十分に暗記できたが、歌うたびに新しい意義を見出します。

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オーケストラの演奏者の面々がステージに入場してきた。

 ああ 僕の気持ちが高ぶってきた。
 今日はどのような『第九』の情景を描くことが出来るのだろうか?
わくわくしてきた。
さあ 音合わせの始まりだ。オーボエからオーケストラ全員に広がっていく。

??どうしてオーケストラの演奏会の始まる前の音合わせは「オーボエ」なのか??

・音楽雑誌には、次のような説明があった。
 「オーケストラの演奏会へ行くと、演奏が始まる直前にオーボエがまずラの音(A音=標準音)を鳴らし、それに合わせて次々と各楽器がラの音を響かせて、オーケストラ全体の音を合わせていきます。コンサートの開幕を告げる、胸躍らせられる瞬間ですね。でも、なぜオーボエが最初の標準音を担当するのでしょうか?
 その理由には2説があって、1つには音程が安定しているから、そしてもう1つは音程が不安定だからというもの。なんと、全く正反対のことをいっています。
 そもそもほとんどの楽器は、温度や湿度などの状況によってピッチが不安定になるもので、奏者がチューニングできるような仕組みを備えているのが普通です。ところがオーボエは、構造上、リードの抜き差ししか、ピッチを調節できるところがありません。クラリネットで樽を抜くように、またヴァイオリンで弦の張り具合を変えるようには、音の高さを調整できないのです。オーボエが音の高さを変えるには、リードの幅や長さで調節するしかなく、演奏当日にその場でぱっと変えるのはほとんど無理。オーボエは音程を調整しにくい、だから周りの楽器が合わせなければいけない、それで音合わせの基準になっているというのが真相のようです。」

 成る程 なるほど!!

 音合わせは 終わった。

 さあ 第1楽章の始まりだ。