2014年歳時記 : ほおずき : 2014/06/15号
きょうの我が家の庭に花は、『ほおずき』です。
数年前に植えたのですが、根が非常に強く横に広がり 最近では庭のあちこちに自生して生えています(地下茎)。根が張って他の花たちに迷惑を掛けているので、掘り返して除いているのですが、迷惑な花となっています。
○ お話し :
「ほおずき」って名前は、ほのぼのとした夏の抒情的なニュアンスを感じますね。お盆のお花としては欠かすことが出来ない花です。お盆に関係するかどうか分かりませんが、漢字では「鬼灯」と書きます。 いまの子供たちは、『ほおずき』の実を口に含んで、“ピュ、ピュ”と鳴らすことを知っているかな。この子どものあどけない様子から『ほおずき』という花名がついたといわれています。
○ 花言葉 : 偽り
写真でも分かりますが、『ほおずき』の花は白く地味ですが清純な花です。しかし、やがて実が成り、みどり色から、真っ赤な実へと変身していきます。だから「偽り」という花言葉が付けられたのかな。
○ 古事記から :
梅原猛の「古事記」には、『ほおずき』に関係した文があるので紹介します。
・「須佐之男命の大蛇退治」から ・・・・須佐之男命が「その八岐大蛇」はどんな怪物なのか」と尋ねると 「その目は“赤かがち”の如くして、身一つに八頭(やがしら)八尾(やお)あり。・・・・この“赤かがち”が現在の『ほおずき』といわれている。つまり、大蛇の目は「ほおずきの実のように真っ赤」だった、ということです。
○ 万葉集 :