2014歳時記 : ヤマボウシ :2014/06/11号
きょうの我が家の庭の花は、『ヤマボウシ(山法師)』です。
山法師が白い頭巾をかぶった姿を連想して付けられたとか
○ お話し:
「ヤマボウシ」は「ハナミズキ」に似ていますね。同じミズキ科ですが、花びらの先が尖っている方が「ヤマボウシ」で、丸い方が「ハナミズキ」で、県道岡崎-安城線の街路樹で植わっていてとっても綺麗でした。
写真で見るように、4枚の白い花びら/花弁(総ほう片というらしい)のように見えるが、その中に小花が20~30個球状に集まっています。
○ 万葉集 : 万葉の頃は、「柘(つみ)」と呼ばれていました。
この夕(ゆうべ) 柘(つみ)のさ枝の 流れ来(こ)ば 梁(やな)は打たずて 取らずかもあらむ (巻3 386) 若宮魚麻呂(わかみやのあゆまろ)か?
【訳】 この夕べに、仙女が化したという柘(つみ)の枝がもし流れてきたならば、梁(やな/魚を捕る仕掛け)を打つような捕らえ方をしないで、それを取れないものだろうか。
【伝説】 昔、吉野の里の美稲(ウマシネ)という若者が、吉野川に梁を打ってアユを捕っていました。ある日、上流から柘(つみ)の枝が流れてきて梁にかかったので、家に持ち帰っておいたら、柘(つみ)の枝が美しい女性になりました。美稲はびっくりしましたが、その女性を妻に迎えて毎日幸せに暮らしましたとさ」
・・・・・男川の梁に、ヤマボウシの枝がかかって、家に持ち帰ると、美しい女性が現れたという伝説はありましたかね?