世界平和の実現へ さあ ♪第九:An die Freude (歓喜に寄す)♬ を歌おう :2022.5.7号
- An die Freude (歓喜に寄す)宇宙に響け/ついに第4楽章
ウクライナでの戦いをはじめ、世界各地で戦争・虐待・飢餓など人類が人類を痛めつけている。
何とあさましいことか! 痛ましいことか!
全て人は、人として行ってはいけないと学んできたはずなのに・・・・教育で、宗教で・・
ベートーベンは、シラーは人類はみんな兄弟だと叫び訴えてきた。
あのドイツ統一を見よ!
すべてのオリンピックを見よ!
奏でられているのは、人類の平和を願う平和の調べ第九:An die Freude (歓喜に寄す)なんだ。
♩Seit umschlungen, Millionen! ♩ (幾百万の人よ 抱きあえ)
・・・・・・・
余りにも美しい天国の調べの第3楽章が終わり、僅かな間をおいて、高らかなファンファーレのように管楽器(コロネット・トランペットその他)が第4楽章の始まりを宣言する。
次に第1楽章と第2楽章の主題(テーマ)が出てきてコントラバス(通常舞台に向かって右奥)とチェロが雄大な響きを奏でる。
つまり、「そんな調べではない、もっと素晴らしい喜びに満ちた調べ」があるんだと、ベートーヴェンが訴ったえている旋律が流れてくる。
そのあとのバリトン(ベース)がソロで歌う箇所と同じ旋律が流れてくる。低音部を演奏するチェロとコントラバスが”主張する”演奏は深い意味ありげなことを主張しているのである。
第1楽章と第2楽章の主題(テーマ)を否定し、第3楽章の天上の調べを肯定しているのである。
さあ、♩Seit umschlungen, Millionen! ♩ (幾百万の人よ 抱きあえ/ ザイト ウムシュルンゲン ミリーオーネン)) とトロンボーンも加わり、目指す崇高な音楽へ誘ってくれる。この激しくもある演奏(バリトンソロが歌う前奏のような箇所)が始まると、バリトンソロがおもむろに立ち上がる。
合唱団員も、ソリストに合わせて立ち上がる。この立ち上がるタイミングが難しい。大凡200名近い団員が立ち上がるのですから、バラバラになってしまうと、聴衆(お客さん)から見ても雰囲気を壊す感じとなるので、ゲネプロ(本番直前の練習)で稽古するのである。だから、横目でバリトンソリストの立ち上がるのを見て“遅れマジ”と、少しも騒がず立つのである。
バリトン(ベース)ソロの雄々しくスケールの大きな歌声が、ホールの隅々まで響き渡る。
O Freunde, nicht diese Töne!
Sondern laßt uns angenehmere anstimmen
und freudenvollere.
おお友よ この調べではない!
もっと快い、喜びに満ちた調べに、ともに声を合わせよう!
続く