『詩は言葉の音楽』・・・♪心の四季♫
『詩は言葉の音楽』なんて素敵な響きでしょうか。
古は、万葉集という歌の言葉が人を魅了して、脈々として1400年の歳月語り継がれてきた。四季の移ろいに、愛の変遷に、心の葛藤を歌人(うたびと)が和歌という言葉に込め、感情を写しだしてきた。その言葉の秘めた光景を思い浮かべたり、胸に秘めたりし心の高鳴りを憶える。
その心の高鳴りこそ、音楽である。『詩は言葉の音楽であり、詩の源泉でもある』との思いは、歌を奏でる我々の魂の表現ではないであろうか。
合唱組曲『心の四季』は、『詩は言葉の音楽』であるという心を表現するに、ふさわしい歌である。
2019年9月21日「第3回ふれ愛コンサート」で歌う♫心の四季♫は、人生の荒波を航海し乗りきった団員一人一人が、航路を振り返り又これからの進路を思い描くに相応しい歌である。
1、風が
[心の春]
風が桜の花びらを散らす 春がそれだけ弱まってくる
-----人は、見えない時間に吹かれている
・これは1番の歌詞であるが、「心の四季」つまり「心の移り変わり/変遷」を、言い表している。
[心の夏]
光が葡萄の丸い顔をみがく 夏がそれだけ輝きを増す
内に床しい味わいを湛え
----人は見えない時間にみがかれている
・床しい、とは上品で優れており、人柄に引き付けっレルような感じがする、という意味である。
・湛え、とはいっぱいにするという意味である。
[心の秋]
雨が銀杏の金の葉を落とす 秋がそれだけ透き通ってくる
うすいレースの糸を抜かれて
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[心の冬]
雪がすべてを真っ白に包む 冬がそれだけ汚れやすくなる
汚れを包もうと また雪が降る
-----人は、見えない時間に包まれている
・人は、見えない時間に包まれている という文をあなたはどのように解しますか。
人がどのように人生を送ろうとも、時間というものは容赦なく過ぎてゆく。どのように足掻き、もがいても時間は過ぎていくのである。時間は見えない・・・・